Topics

2014年07月31日

【自転車冒険家・西川くんコラム】<ぼくの地球を走る旅>Vol.2 「オーストラリア5000kmチャレンジ、スタートはパースから」

nishikawa.jpg

----------「自転車冒険家」で「福島・駒ヶ嶺小学校非常勤講師」でもある西川昌徳さん。自転車世界一周を目指し、これまで訪れた国は23ヵ国、総走行距離は5万4000km。冒険を通じた教育支援活動として、海外を自転車で走りながら、Skype(インターネットテレビ電話)を使い、日本の子供と現地の人々との交流を生み出す「Skype交流授業」を、日本各地の学校で実施中。そんな「西川くん」のコラムを不定期でお届けしています。今回は2回目、オーストラリア5000kmの旅のスタートです。--------(前回はこちら


オーストラリア自転車横断5000kmの旅がスタート!

4.jpg
▲今回のチャレンジではタイヤ幅1.5インチを採用、このタイヤで1150kmを目指し走る。

 5月19日。
 日本から飛行機を乗り継ぎ到着したのは、今回のオーストラリア自転車横断5000kmチャレンジのスタート地点となるオーストラリア西部の都市「パース」。南半球にあるオーストラリアは、日本とは季節が反対。長袖でも少し肌寒さを感じるオーストラリアは、これから冬に向かって行きます。
1.jpg

 5000kmチャレンジ出発直前のある日。ぼくが冒険しながら特別非常勤講師として授業を行っている、福島県新地町の「駒ケ嶺小学校」とパースとをつなぐ「Skype交流授業」を実施しました。Skypeを使って毎回現地の人と日本の子どもたちが交流を行うこの授業。オーストラリア1回目となるSkype交流授業では、パースに在住の日本人の方にゲストとしてお越しいただきました。

 自分たちでオーストラリアについて学んだ子どもたちからは積極的に質問が出ます。「カンガルーはどんな場所で見ることができますか?」「オーストラリアの食べ物はどんなものがありますか?」彼らは意外な答えにびっくりしたり、うれしそうな表情を見せてくれたりと、とても楽しいSkype交流授業となりました。
 授業の最後には「現地の方との交流が楽しかったです」「西川さん!オーストラリア横断がんばって走ってください!」など嬉しいメッセージもいただきました。


2_3.jpg

▲オーストラリアの生活について質問する子どもたちとわかりやすくお話してくださったゲストの方々


s-IMG_5027.jpg

 いよいよオーストラリア自転車横断5000kmチャレンジがはじまります。
 都市への滞在も含め約40日間で5000km走破というこれまでにない、タイトスケジュールでのチャレンジ。そのために今回は自転車のタイヤも細身のものを選び、旅の装備もいつも以上に軽量化して臨みます。

 オーストラリアは日本と同じ左側通行。都市部はしっかりと自転車環境が整備され、自転車専用レーンもあります。「これは走りやすい!」と幸先良いスタートを切ったのですが...。
5.jpg
▲出発地パースのハイウェイ(日本で言う国道)には自転車レーンが整備され、安心して走ることができる。

 郊外に出ると、国道の制限速度表示は「110km/h」に。走るぼくの脇をビュンビュン車が追い抜いていきます。乗用車はまだいいのですが、いつも冷やっとさせられるのがトレーラー付トラック。30m以上もあるトラックが100km以上のスピードで脇を走りぬける際には、風で自転車ごと揺さぶられて怖い思いをすることがよくあります。はじめは景色を楽しむよりも、事故に巻き込まれないように慎重に自転車を走らせることで精一杯でした。
6.jpg

郊外に出ると、とつぜん道幅が狭くなった。トラックが迫ってくる音が聞こえると緊張で体が硬くなる。

s-IMG_5066.jpg

 それでも少し交通量の少ない郊外に出るとそこはさすがのオーストラリア。広大な大地に牧場が広がり、そこには牛や羊がのんびりと草を食むのんびりしとした風景が見られます。楽しみにしていたカンガルーですが、なかなか臆病な性格のカンガルーは人前には顔を出してくれません。

7.jpg
▲ハイウェイの左右にはこうした牧場風景が見渡すかぎり広がる。
7_2.jpg

 途中、地元のサイクリストと一緒に走ったり、ドイツから来られたサイクリストの夫婦と道端ですれ違って情報交換をしたり、同じサイクリストとの出会いま毎日の楽しみのひとつです。

8_9.jpg

▲(左)南へ向かうルートを尋ねると「サイクリングロードの入り口は分かりにくいから案内するよ」と案内してくださった地元のサイクリスト。(右)ドイツ人サイクリストのご夫婦。情報交換をしたり、お互いの装備を見せ合ったり。出会いも旅の楽しみのひとつ。


 オーストラリアでは基本的に毎日キャンプ生活。日本で言うパーキングエリアでもキャンプが許可されているので、パーキングエリアにはいつも夕方になると国内旅行を楽しむキャンピングカーが集まります。しかし、ぼくはなかなかパーキングエリアにたどり着かないこともあるので、そんなときはハイウェイから少し離れた目につきにくいところでテントを張ります。
10.jpg

▲日が落ちる前にテントをたて夕食の準備。海外遠征ではガソリンストーブを使用する。アウトドア用のガス缶は国によっては手に入りにくいが、ガソリンはどこでも手に入る。


 パース出発から10日間で1100kmを走りオーストラリア南西部の小さな都市エスペランスに到着。ここで2日間ユースホステルに滞在し、食料の補給や洗濯、休養をとりました。ここで慣らし運転は終了。

11.jpg

エスペランスのYHA(ユースホステル)料金は13000円弱。オーストラリアはこれまで旅したどの国よりも物価が高く感じる。コーラのペットボトル(500ml1本が350近くもする。


12.jpg

ユースホステルの目の前に広がるビーチで朝焼けを眺める。雨の多い季節に入ったオーストラリア。今日は晴れてくれるだろうか。


 次の目的地であるオーストラリア中部の都市アデレードまでは約2200km。約2週間で走るためには1日150kmペースで走り続けないといけません。アデレードと日本の小学校をつなぐSkype交流授業の日程はすでに決まっています。どんなことがあっても、それまでにアデレードに到着しないといけません

13.jpg


 さあ、果たしてアデレードまで無事に辿り着けるのでしょうか。


(前回・第1回の自己紹介記事はこちら▼)



  • Kabuto
  • Twitter
  • Kabuto Active Channel YouTube
  • Youtube
  • Instagram

↑