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2014年08月27日

【自転車冒険家・西川くんコラム】<ぼくの地球を走る旅>Vol.3 「いきなり古傷ヒザの試練に、オーストラリア最長"150km"の直線!?」

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----------「自転車冒険家」で「福島・駒ヶ嶺小学校非常勤講師」でもある西川昌徳さん。自転車世界一周を目指し、これまで訪れた国は23ヵ国、総走行距離は5万4000km。冒険を通じた教育支援活動として、海外を自転車で走りながら、Skype(インターネットテレビ電話)を使い、日本の子供と現地の人々との交流を生み出す「Skype交流授業」を、日本各地の学校で実施中。そんな「西川くん」のコラムを不定期でお届けしています。オーストラリア5000kmの旅がスタートして、今回は3回目。エスペランスからアデレードへ、2200kmのレポートです。--------


まずはアデレードへ向け、2週間、2200kmのチャレンジへ。
いきなりの試練に、オーストラリア最長"150km"の直線!?

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エスペランスから、いよいよアデレードへ向けてスタート。


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 いよいよアデレードへ向けて、2週間で2200kmを走るチャレンジがはじまりました。補給と休養のため2日滞在したエスペランスを気持よく出発したのですが、いきなり試練が待っていました。

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    左/まっすぐに伸びるハイウェイをペースをあげて走り続ける。
   右/日本人サイクリストと出会う。彼はシドニーからパースを目指す逆ルートを辿るそう。無事にパースにゴールされただろうか。

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左/アデレードまであと1986km!笑 右/古傷のある右ヒザに痛みが。

 フル装備の自転車で、さらに1日150kmを走り続けないといけないので、ペースをあげてペダルを踏みこんでいたのですが...「ズキン!」と痛みが走りました。
 学生時代に痛めた右ヒザ。無理なペースで古傷の痛みが出てきてしまいました。
 「こんなときに...」胸の中には一気に不安が広がっていきます。しかし、これで止めるわけにはいきません。軽いギアでの走行に切り替え、またサドルの位置を調整するなどして対応し、数日後にはなんとか痛みもひいてくれました。

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オーストラリア最長のストレート。150kmちかく伸びる真っ直ぐな道。


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100から150kmごとに点在するサービスエリア。
水の補給や簡単な食事ができるようになっている。


 痛みと闘いながらアデレードへ向けて必死の走行を続けるものの、次なる試練がやってきました。
 オーストラリア中央部に入ると、まわりは乾燥した砂漠のような土地が広がります。見渡す限り地平線が続くなかでの走行は風向きに大きく左右されます。木々や建物に遮られることなく吹き付けてくる向かい風、そんなときはアベレージも一気に10km/hぐらいまで下がってしまいます。
 ノルマに届かない焦りと体力の消耗でだんだんと余裕がなくなってきたなかでは、応援してくれている車のクラクションにさえ苛立って「うるさーい!」と叫んでしまい自己嫌悪に陥ることもありました。

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オーストラリア中部の国立公園に入る。野生動物注意のサイン。
休憩のたびに溜息が出てしまう。なんとか自分を奮い立たせてまた走る。


 これまで何年も海外を自転車で走ってきましたが、これほど自分が追い込まれ、体力の限界を感じながら走り続けたことはありません。
 冬ということもネックとなり、150kmを走るために朝は4時半起床、準備ができ次第走りはじめました。そして150kmを走り終えた頃には満点の星空が空に広がっています。真っ暗ななか、疲労で体にチカラが入らない状態でテントをはり、食事をとるとすぐに倒れるように眠る。

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真っ暗ななかテントを設営。夜明け前に走りはじめる。
日が沈むなか走り続ける。

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地平線に広がる朝焼け

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アデレードへ向かう途中で31歳の誕生日を迎えた。
とりあえずパンにチョコレートでお祝い!


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必死に走り続けゴールが見えてきた!アデレードまであと200kmちょっと!


 毎日のように降る雨と風と向き合いながら走り続けた日々。これまでに無いプレッシャーと向き合いながら、16日かけてなんとか無事にアデレードにたどり着くことができました。
 さあ明日からは早速講演会や小学校でのSkype交流授業が待っています。ステイさせていただくお家にたどり着き、久しぶりのシャワー、そして家族の方との食事、こういうときが本当に幸せを感じる瞬間です。

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Vol.1「はじめまして」はこちら
Vol.2「5000kmの旅へ」はこちら
(西川昌徳)
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