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2014年09月12日

【自転車冒険家・西川くんコラム】<ぼくの地球を走る旅>Vol.4 「アデレードに4日間滞在。 まずは最初の、日本×オーストラリアのSkype授業。」

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----------「自転車冒険家」で「福島・駒ヶ嶺小学校非常勤講師」でもある西川昌徳さん。自転車世界一周を目指し、これまで訪れた国は23ヵ国、総走行距離は5万4000km。冒険を通じた教育支援活動として、海外を自転車で走りながら、Skype(インターネットテレビ電話)を使い、日本の子供と現地の人々との交流を生み出す「Skype交流授業」を、日本各地の学校で実施中。そんな「西川くん」のコラムをお届けします。オーストラリア5000kmの旅がスタートして、今回は4回目。アデレードに到着、いよいよSkype授業のレポートです。--------

アデレードに4日間滞在。
まずは最初の、日本×オーストラリアのSkype授業。

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授業に参加してくださったワラデール小学校の5,6年生と一緒に



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 前回の滞在地エスペランスから16日間のキャンプ生活を続けて辿り着いたオーストラリア中央部の都市アデレード。フル装備の自転車で約150km走り続けたのでかなり疲労が溜まっていますが、ここに滞在する目的は休養や観光ではありません。

 Skypeを使って現地の人と日本の子どもたちが交流を行うSkype交流授業のためです。オーストラリア2回目となるSkype交流授業は、僕が特別非常勤講師をしている福島県新地町立駒ケ嶺小学校の子どもたちとアデレードの小学生がテレビ電話で交流する授業となりました。

 アデレード到着の翌朝。今回の遠征出発前からSkype交流授業について連絡のやりとりを行っていた学校の先生と合流し、授業を行うアデレード南西部の住宅地にあるワラデール小学校に到着。本番を前に、日本語の授業で自転車旅のお話をさせていただきました。(オーストラリアでは外国語として日本語を教えている学校が多くあります)
 子どもたちは、自転車旅での思い出話や教室に持ち込んだ自転車に興味津々。
「お風呂やトイレはどうするの?」という質問に対し、
「お風呂は入れないし、トイレはもちろん外だよ!」と答えてあげると、「え!?オエー!」などとリアクションたっぷりに答えてくれました。
 さすが想像力豊かな子どもたち。僕の自転車旅の話を自分のことのように聞いてくれて、たくさんの質問の声や笑い声でにぎやかな授業となりました。

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ワラデール小学校ではSkype交流授業の前に、2つのクラスでこれまでの自転車旅についてお話しました。子どもたちは自転車旅の苦労や思い出ばなしに聴き入ってくれました。


 そしてついにSkype交流授業の本番。インターネットに接続し、無事に両校がテレビ電話でつながりました。

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Skypeを使ってオーストラリアと日本の教室同士を生中継でつなぎます。スクリーンに日本の子どもたちの姿が写ると、最初は少しハニカミながら子どもたちは笑顔でカメラに手を振っていました。


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日本の駒ケ嶺小学校の教頭先生と回線の状況や音質をチェック。うまくつながりました。音声のタイムラグも少なく、しっかり相手の声もクリアに聞こえます。

 僕は日本の子どもたちの英語の通訳として準備していたのですが、日本の子どもたちの発表を聞いてびっくり。なんと駒ケ嶺小学校の子どもたちは学校紹介や、オーストラリアの子どもたちから事前に送られていた質問に対して、英語で発表しているではありませんか。

 最初はみんな少し不安そうに英語を話していましたが、オーストラリアの子どもたちの「全部分かりました!英語すごく上手!」という反応に嬉しいやら恥ずかしいやら。

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発表を前に、僕と駒ケ嶺小学校との関わりについて説明。東日本大震災で被災した福島県新地町に、僕が災害ボランティアセンタースタッフとして復興支援活動をし、現在は特別非常勤講師として教育支援に携わっているということを話しました。

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実際に現地に住む人に英語で話しかけるのは子どもたちにとって初めての経験。写真は少し恥ずかしそうに発表する駒ケ嶺小学校の児童。オーストラリアの子どもたちはしっかりした発音にびっくり!


 きっと前日まで英語の先生と一緒に一生懸命、発表の予行演習をしたのでしょう。こうして子どもたちがだんだんと自信を持って発表をし、自分の考えを伝えられるようになる瞬間に立ち会えることが、この授業をやって本当によかったと思える時間です。

 後半の自由な質問タイムでは、

「オーストラリアでもポケモンは流行っていますか?」
「日本の小学校では休み時間に何をして遊びますか?」
「日本ではどんなスポーツが人気ですか?」

など子供たちならではの質問が出ました。

「ポケモン! オーストラリアでもとても流行っています!」
という予想していた通りの答えや、
「え!日本では野球がメジャースポーツなの!?」
という予想していなかった答えも出て盛り上がっていました。

 最後に笑顔いっぱいで手を振って授業終了。無事に終えることができ、現地の先生とがっちり握手。ぼくもプレッシャーから開放され、やっとひと息つくことができました。

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画面に向かって元気いっぱい手を振る子どもたち

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授業に参加してくださったワラデール小学校の5,6年生と一緒に


 その後、ホームステイをさせていただきながら、ホームステイ宅の息子さんの通う「ウエストレイクショア小学校」でも、子どもたちに自転車旅の経験についてお話をさせていただいたり、姫路市の小学校とのSkype交流授業を行うことができました。

 また週末にはアデレード在住の日本人の方々の前でも講演をさせていただきました。
 ここ数日は英語で話しつづけていたので、久しぶりの日本語での講演にひと安心。アデレードに来るまでのオーストラリア自転車旅についてもお話したのですが、

「え!あんな何にもないところを自転車で、ひとりで走ってきたの!?」と車社会のオーストラリアの皆さんには想像もつなかいようでびっくりされていました。


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偶然にも僕と同じ兵庫県姫路市からアデレード市(姫路とは姉妹都市)に派遣された先生宅のお子さんと一緒に登校。ぼくの自転車を押してくれています(笑。彼が通う学校でもSkype交流授業を行いました。



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 週末のアデレードで、この地区在住の日本人の方々にも講演させていただくことができました。

 
 そしてアデレード最終日。お世話になったご家族と記念撮影していただき、出ようとすると、お母さんがぼくにお弁当を持たせてくださりました。中には、だし巻き、唐揚げ、それにお漬物まで。自転車旅でのお昼は、たいていパンやシリアルばかりなので、久しぶりの日本食は、本当においしかった! お母さんの心づかいに、思わず涙が出そうでした。
 本当に充実したアデレード滞在の4日間となりました。


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最終日にお世話になったステイ先のご家族との記念撮影。日本からオーストラリア移住されて20年以上、ご主人はこちらの小学校で日本語を教えられています。


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だし巻きに唐揚げにお漬物まで! お昼は、たいていパンやシリアルだったので、本当においしかった。お母さん、ありがとうございました!

 次の目的地は、アデレードから南東へ約700km地点にある都市メルボルン。この距離を6日間で走ります。疲れはまだしっかり残ってしまっていますが、ここでも学校訪問や講演などがあるので遅れるわけにはいきません! 体に鞭打ってがんばります!



西川昌徳



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