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2014年10月02日

【自転車冒険家・西川くんコラム】<ぼくの地球を走る旅>Vol.5 「コアラに会えるか? 雨にたたられ続ける700km、大都会メルボルンに到着!」

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----------「自転車冒険家」で「福島・駒ヶ嶺小学校非常勤講師」でもある西川昌徳さん。自転車世界一周を目指し、これまで訪れた国は23ヵ国、総走行距離は5万4000km。冒険を通じた教育支援活動として、海外を自転車で走りながら、Skype(インターネットテレビ電話)を使い、日本の子供と現地の人々との交流を生み出す「Skype交流授業」を、日本各地の学校で実施中。そんな「西川くん」のコラムをお届けします。オーストラリア5000kmの旅がスタートして、今回は5回目。アデレードに到着、いよいよSkype授業のレポートです。(以下敬称「くん」で失礼します)--------

【第5回】
コアラに会えるか!?
雨にたたられ続ける700km、大都会メルボルンに到着!
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「コアラ注意」の道路標識。まわりに見えるのがユーカリの木

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 アデレードを離れ、いざ次の目的地メルボルンへ向けて走りはじめました。
 市街地を出たとこから山越えルートに入ります。オーストラリア中央部の乾燥地帯を抜けたので、まわりには緑が目立つようになってきました。多くの木々がありますが、そのなかでも葉が細長く、裏が白っぽいのがユーカリの木。そう、オーストラリアにはコアラがいるのです。

「コアラが見られるのはきっと動物園だけだろうな」と思っていたのですが、現地で出会った人の話では...
「よーく気をつけながら見るといいよ。コアラは夜行性だけど、ユーカリの木の幹の分かれているところに、昼寝しているコアラを見られることがあるから」
とのこと。もしかしたら走行中に見られるかもしれない!?と期待しながら走ります。

 ハイウェイにはなんと「コアラ横断注意のサイン」まで出てきました。ヨシ!と気合を入れて、道路の左右に並ぶユーカリをキョロキョロ見回しながら走ります。しかし、コアラは見つけることができませんでした。残念! その代わり?と言っては可愛そうですが、珍しいカンガルーには出会えました...。

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公園で飼育されていた珍しい白色のカンガルー。
先天的に色素が欠乏(アルビノ)しているため毛色が白いそう


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夜は毎日のように雨が降る。なるべくテントや荷物を濡らしたくないので、
うまく町に辿り着いたときは屋根のあるところにテントを張らせてもらう

 これだけ毎日雨に打たれると、対応にもすっかり慣れてきて「あ、この風と雲の感じはきっと雨だな」と大粒の雨が落ちてくる前にレインウェアを準備して走れるようになりました。ただ残念ながら、雨になるとなかなか旅の様子が撮影できないので...申し訳ない感じです...。

 というわけで、ここでちょっと食事事情について書いておききたいと思います。雨の合い間のひと休み、のときに撮影したものです。

 ぼくの自転車旅での朝昼のおもな食事は、ミューズリーと呼ばれる大麦やドライフルーツ、ナッツが入ったシリアルやスーパーで買う穀物パン。パンは毎日ジャムをぬって食べるだけだと飽きてくるので、少しずつ工夫しています。
 栄養を考えながらバランス良く、といきたいのですが、やはり次の目的地まで距離がある場合は、果物や野菜は毎日は食べることができません。日持ちがしないので。

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この日はポテトチップとサルサソースをはさんでサンドイッチに。
おいしそうでしょ? いけますよ、コレ

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さてこの写真はなんでしょう? わかりますか?
食事をしていたベンチに、偶然できた笑顔マーク。
ひとり旅の小さな発見に、ふっと癒やされることも

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南オーストラリア州から、州都メルボルンがあるビクトリア州に入る



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ハイウェイの休憩エリアにある小屋。
雨天ではゆっくり休憩もできないので、道中何度もお世話になった



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幹線道路では交通量が多く、時速100キロ近くで車が走行する。
路肩では落ち着いて休憩できないので、分岐点で休憩することも多い


 日程に追われる今回のオーストラリア横断自転車旅。メルボルンへ向かう道路は海沿いのルートではなく、フリーウェイ(自動車専用道)も走る最短距離のルートを選びました。
 フリーウェイは基本的には自転車は走ることができませんが、区間によっては自転車走行可能なところもあります。

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大都市へつながるフリーウェイには自転車が通行可能な区間も。
こういう細かいところはグーグルマップなどでも表示されず、
事前に調べるのが難しいのが現状。レーンが現れると小さな幸せを感じます


 アデレードを出発して6日目の午後、見渡す限りの草原の先に、ビルの影が見えてきました!
 メルボルンのダウンタウンの建物群です。はっきりと見える目標が出たとたん、元気になっていく自分。身体はとても疲れているはずなのに、最後にはこれまで以上のペースでペダルを踏み込んでいました。気持ちの力ってほんと不思議です。
 アデレードから約700kmを走り切って、無事メルボルンに到着です!
 メルボルン市街地に入ると、ビル!車!レストラン!スーパー!たくさんの人!それまでの草原地帯とのあまりのギャップにびっくり!

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ついにメルボルン到着!思わず笑みがこぼれる。

 あまりの人と交通量の多さに軽いめまいを感じながら、メルボルン滞在中にホームステイさせていただくお家を目指します。
 ここでのステイ先は、なんとぼくの高校時代の同級生が住むシェアハウス!...と言っても、じつは当時は話す機会さえなかった女子、Iさんのお家なんですよね...。

 どうしてIさん家に行くことになったかというと、以前に友人がぼくの講演会を聴きに来てくれて、いたく感動したらしくIさんにぼくの事を話したそうです。
 するとIさんがぼくのホームページを見て
「あ、西川くんオーストラリア来るんだ!家に泊ってもらっていろいろ旅の話を聴きたいし、せっかくだったらいろんな人に旅のお話を聴いてもらおう!」とメルボルンでの講演会を企画してくれたのです。

 Iさん宅に到着したのは平日の午後。Iさんは仕事に行っていたのですが、なんとぼくのためにおにぎりとお味噌汁まで作ってくれていました。
 メモには「大雨のなかよくがんばったね! ブログに風邪気味だとあったので、ショウガたっぷりのつみれ汁を作りました。たくさん食べてね!」と書いてありました。
 久しぶりのおいしい日本食、そして彼女の思いやりに感激です。いやあ、何年たっても同級生って、いいもんですね。遅めのお昼、感激の日本食をしっかりと味わいました。

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Iさんの家では、到着したぼくのためにお昼ごはんが用意してあった。

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Iさん宅での夜、歓迎パーティーを開いてもらった。
メニューは友人のオーストラリア人手作りの本格ピザ!

 メルボルンでも滞在は4日間。そのうちに、ラジオ出演、メルボルン在住の日本人向けの講演会、メルボルン日本人学校での講演と盛りだくさん。またここでもたくさんの人と出会いお話することができました。栄養もしっかり補給し、元気をいっぱいいただきました! 以下、ずらりと写真レポートでお送りします。

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なんと滞在中、オーストラリア国営放送SBSラジオの
日本語チャンネルの番組にも出演させていただいたのです!

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▼SBSインタビュー録音サイト






メルボルン在住の日本人の方々に集まっていただき、講演会をさせていただきました


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講演会では日本人パティシエ特製の自転車スイーツまで登場!
可愛い細工は食べるのがもったいない! ほんと感謝です


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ぼくが自転車旅をはじめたきっかけになった大先輩であり、
現在はオーストラリアで療養中のサイクリスト、
シール・エミコさんスティーブさんご夫妻と講演会場で嬉しい再会!




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オーストラリアに駐在されてるご家族の子どもたちが通う
「メルボルン日本人学校」の授業を見学。授業は日本と同じ内容が多いそう


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メルボルン日本人学校で講演させていただく。児童と一緒にテントも設営してみました




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日曜日。日中は久しぶりにオフとして街を歩いてみた。市場を歩いたり、
ウィンドウショッピングを楽しんだり。メルボルンはとってもおしゃれな街


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メルボルン市街地にあるフードマーケット、いわゆる「市場」の様子。
スーパーよりも新鮮な野菜や果物が安く手に入るので地元の人であふれている


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市街地に複数設置されていたレンタサイクルスタンド。
ヘルメットとセットで、好きなところで借りて返せる市民の足として活用されている。
基本料金2.5ドル+レンタル時間で値段が決まる仕組み



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近代的なビルや路面電車が目立つけれど、市街地を歩くと
古い建物もたくさん残るメルボルンの市街地でした


 メルボルンでも多くの出会い、懐かしい出会いをさせていただき、「縁」のありがたさを感じる感謝感激の滞在となりました。さあ、次回はいよいよオーストラリア横断・自転車旅の"最終目的地"であるシドニーまでの様子をお届けします!

西川昌徳

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