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【ライター浅野のインプレブログ】[AERO-R1]<その2> ロードレースもTTもヒルクライムもカバーする万能モデル

カテゴリー:Bicycle

[ヘルメット・AERO-R1] <その2>

ロードレースもTTもヒルクライムカバーする万能モデル

 Kabutoが満を持して発売したショートタイプのエアロヘルメット「AERO-R1(エアロ・R1)」。

自分は市販より一足早く春ごろからテストさせていただいていましたが、皆さんの注目度が非常に高く、いろいろ質問を受けました。まあ「実際に使ってみてどうなの?」というところですが、練習でもレースでも徹底的に使い込みましたので、個人的に感じたことをファーストインプレッションとしてお届けします。

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高速巡航時に感じる、優れた空力性能

 エアロヘルメットですから、空力性能に関しては折り紙付きです。

Kabutoの自社風洞実験では、他社のショートタイプのどのエアロヘルメットよりも空気抵抗が少なく、自社のヘルメットとの比較でも、なんとロングテールタイプのエアロヘルメット(AERO-K1)よりも空力性能が高いという結果が出たそうです。

シールドを付けない状態でも空力性能が高いのですが、シールドを付けることで空力性能がさらにアップするように感じます。

 

個人的な印象としても、空気抵抗の少なさは実感できました。特に強い向かい風の中や高速巡航時には、同じスピードを出すのにパワーをセーブして走れ、同じパワーを出せばより速いスピードで走れると感じました。

 

参考までに、個人的にいつもの練習コース(アップダウンのある緩やかな上り基調、交通量僅少、信号なし)でエアロ・R1(シールド付き)とゼナードをかぶって10kmTTのタイムを比較したところ、エアロ-R1をかぶったときには、タイムを5秒ほど更新することができました。自転車やウェア、気候、風向きなど、ヘルメット以外の条件はほぼ一緒だったので、これは単純にエアロ・R1の恩恵だと考えられます。

 

エアロ・R1の優れた空力性能は、オートバイのヘルメットで培ったテクノロジー「ウェイクスタビライザー」や、CFD解析による空気抵抗の少ないシェル形状、顔の前面に受ける空気を整流するシールドなどの相乗効果によってもたらされたと言ってよいでしょう。

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エアロヘルメットなのに、涼しい

 もうひとつ素晴らしいと思ったのは、エアロヘルメットなのに涼しい、ということです。

 

エアロヘルメットは、前面をシールドでカバーし、シェルの開口部も極力少なくするため、通気性に難があることが少なくありません。TT向けのモデルだと、耳の部分もカバーされるので、通気性はさらに悪化します。

 

しかし、エアロ・R1は、CFD解析によって空力性能と通気性を両立すべく、開口部の位置や大きさ、形状や角度を最適化。だからシールドを使っていても、他のエアロヘルメットより明らかに涼しいのです。さすがに通気性を考慮したゼナードには及びませんが、ごく一般的なレースモデルのヘルメットと遜色ないレベルです。さらに、耳の部分が覆われないので、耳のあたりも涼しいです。

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オージーケーカブトの関係者にうかがった話だと「日本の夏は高温多湿なので、TTのような限定的なシチュエーションならともかく、空力性能向上のためだけに通気性を犠牲にすることは考えられなかった。」とのことでした。つまり、エアロ・R1は空力性能も通気性も妥協することなく高いレベルで実現していると言えるのです。

 

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エアロヘルメットなのに、軽い

 これは使ってみて初めて分かったのですが、エアロ・R1はエアロヘルメットとしてはかなり軽量です。一般的なレーシングモデルのヘルメットと比べても遜色ないレベルです。インナーパッドをより軽量なノーマルタイプにしてシールドなしの重量を計測したところ、Kabutoのハイエンドレーシングモデルのゼナードとほぼ同レベルの重量でした!

 

何が軽くなっているのか、気になるところですね。個人的にはシェルのボリュームや新しいバックル、XF-7アジャスターに秘密があるのではないかとにらんでいます。

 

シェルは前面投影面積を減らして空気抵抗を低減するため、安全性を確保しつつ日本人に合うアジアンフィットの形状を前提としながらも、コンパクトな形状になっています。特にシェルの両サイドが薄くなっているような気がします。

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 あごひもを固定するバックルは従来のものよりコンパクトです。わずか数gかもしれませんが、ここでも重量を削減しています。

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 また、XF-7アジャスターもかなり軽量にできています。この部分も軽量化に貢献していると思われます。ちなみに、シールドを含めた重量も、アイウェアとヘルメットのトータル重量で比較するとほぼ同じレベルに収まります。

 

さらに、オプションの軽量タイプのシールドARS-3を使えば、普通のアイウェアを使うよりトータル重量が軽くなります!
つまり、抜群の空力性能と軽さを高い次元で両立することができるのです!

 

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TTやロードレースだけでなく、ヒルクライムにもおすすめ

 空力性能と軽さ、通気性を高いレベルで兼ね備えているエアロ・R1は、TTやロードレースはもちろん、ヒルクライムでも自信を持っておすすめできます。私事で恐縮ですが、実は今シーズンはTTでもロードレースでもヒルクライムでも、出場したすべてのレースでエアロ・R1を使っています。

 

さらにほぼすべてのレースでシールドを付けて走り、ヒルクライムでもオプションの軽量シールドARS-3を付けて出場しました。
アイウェアを含めた重量で考えると、シールドをアイウェアの代わりに使った方がトータル重量が軽くなるからです。
レース結果にもエアロ・R1の優れた性能は現れていて、TTでは内灘ロードレースの個人TTとチームTT、ヒルクライムでもマウンテンサイクリングin乗鞍の年代別クラスで、いずれも入賞することができました!

 

・空力性能が高いから高速巡航で有利
・重量が軽いから上りで有利
・通気性に優れるから夏でも使える

 

今までにこんなオールラウンドなヘルメットがあったでしょうか。個人的にさまざまなヘルメットを使ってきましたが、これらの中でも2017年現在、総合力において最強のヘルメットだと断言します!

 

<その1> 【ライター浅野のインプレブログ】[AERO-R1]
空力と通気性を両立したショートタイプのエアロヘルメット

 

次回、エアロ・R1専用シールドの使い心地や性能を徹底調査します!

(浅野真則)

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