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【ライター浅野のインプレブログ】【AERO-R1】<その5>通気性と空力性能との両立を可能にした理由

カテゴリー:Bicycle

[ヘルメット・AERO-R1] <その5>

通気性と空力性能との両立を可能にした理由

 

 エアロヘルメットというと、「空力性能は高いが、通気性に難がある」というのがこれまでの定説と言っても過言ではありませんでした。

 

しかし、Kabutoのショートタイプのエアロヘルメット・AERO-R1(エアロ・R1)は、高い空力性能を誇りながら、通気性の高さも両立。高温多湿な日本の夏でも快適にかぶれるエアロヘルメットに仕上げています。

 

今回はそれを可能にした理由について迫ります。

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エアインテークホールのサイズと配置を徹底追求

 

 エアロ-R1を他社のエアロへルメットと比較すると、開口部はやや多めに見えます。このことがエアロ・R1のエアロヘルメットにしては類を見ない通気性の高さをもたらしているのは間違いありません。

 

しかし、通気性と空力性能は、一般的に相反する要素と考えられます。開口部があることで通気性はよくなるものの空気抵抗は増す傾向にあるからです。空気抵抗低減だけを考えれば開口部はない方がいいですが、それだと通気性が犠牲になり、とても暑い時期にはかぶれないヘルメットになってしまいます。

 

通気性と空力性能の両立を可能にしたのが、Kabutoのコンピューターシミュレーション「CFD(3次元数値流体解析)」を駆使したエアルート解析です。この解析と、実際の風洞実験解析により、開口部の位置や大きさを最適化し、空力性能を高いレベルに保ったまま、通気性を高めることに成功したのです。

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 開発陣に話を伺ったところ、風が通り抜けるには「入り口」だけでなく「出口」が必要で、上の左図を見ると、しっかり風が入り込んでいるのがわかります。そして右図ではしっかり熱気が抜けているのがわかります。じつはこの赤い矢印、頭頂部のエアホールが重要で「位置」と「向き」が大きなポイントなのだそうです。このあたりはKabutoオートバイ用ヘルメットのベンチレーション機能のノウハウが活かされている、ということです。

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 ちなみに、フロントエアインテークはアイウェアをキープするアイウェアストッパー構造を採用しています。シールドではなくアイウェアと組み合わせて使う場合に、外したアイウェアをヘルメットにかけるようなシーンでとても便利です!

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ヘルメット内に空気の通り道をしっかり確保

 

 いくら理想的な位置に開口部があっても、ヘルメットの中で空気の通り道がないと通気性は高まりません。特に頭髪は空気の流れを妨げる要因のひとつです。

そこで、エアロ・R1では、ヘルメットのシェルの裏側のエアルートの溝を深めにとっています。風の通り道を作ることで、ヘルメットの前方から取り入れた空気がヘルメットの中をスムーズに通過し、内部の熱気を効率よく排出してくれるのです!

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 このテクノロジーは、Kabutoのサイクルヘルメットのハイエンドモデルにして、最高の通気性を誇るゼナードにも使われているテクノロジーを応用したものです。

 

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 以上、数回にわたってエアロ・R1を紹介してきました。個人的にはKabutoのヘルメットの中で最もインパクトのあったモデルで、最も愛着がわいているモデルです。今ではTTだけでなく、ロードレースもヒルクライムもこのヘルメットをかぶっていて、ヒルクライムでも軽量なオプションシールドを使って出場しています。

 

 おかげでマウンテンサイクリングin乗鞍では年代別入賞、熊野古道ヒルクライムでは年代別優勝&総合2位になることができました。僕とエアロ-R1の蜜月関係はしばらく続きそうです。

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皆さんにもぜひエアロ・R1を体験してほしいと思っています。一度かぶったら他のヘルメットには戻れないかも?

 

※エアロ・R1インプレッションの過去の記事はこちら↓よりご覧ください。

<その1> 【ライター浅野のインプレブログ】[AERO-R1]空力と通気性を両立したショートタイプのエアロヘルメット

<その2> 【ライター浅野のインプレブログ】[AERO-R1]ロードレースもヒルクライムもTTもカバーする万能モデル

<その3> 【ライター浅野のインプレブログ】[AERO-R1]アイウェア代わりになる専用シールド

<その4> 【ライター浅野のインプレブログ】[AERO-R1]空力性能を極める独自のテクノロジー

 

(浅野真則)

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