
2012/02/23 カテゴリー : サイクル /
マレーシアで開催されるアジア選手権の日本代表に選んで頂いた。ナショナルジャージでの出場となった、個人ロードレースの男子エリートクラスをレポートします。
1月はタイで乗りこんで、2月8日にチームプレゼンのためトレンガヌ入り。11日にクアラルンプールに移動、ナショナルチームに合流した。もちろんナショナルチームは、日本という国を代表しているから、すべてが日本式。
ナショナルチームでは、ジュニアとU23は事前合宿に出ていた選手も多く、ジュニアとU23は優勝! こちらもいい刺激を受けながらレースに挑んだ。
4人と少ない人数ということもあり、コントロールは、できれば避けたい。
理想は先頭集団にメンバーを送りこんで、ほかのメンバーが追撃に乗り、先頭の人数を増やしていくというもの。
もしくは、大集団のスプリントでも勝算は、ある。
スタート地点でソフラビ(イラン)と話をした。
「2006年を覚えているか?」
このとき自分はエースとして大会に挑んだ。
イランチ-ムに、3人+6人、の逃げにのってメッタ打ちにされながらも、最後に追いついてきたもう一人のイラン人と、日本の飯島さんの助けを受けスプリントしたが、2位に甘んじてしまったレースだ。
そのとき勝ったのがソフラビで、初めて彼の存在を知った。
彼は強くなって、昨年アジアランキング1位になり、今年はロットチームと契約したばかりだ。
さて、レースは、序盤からアタックをしたり、反応したり。
とにかく、プロツアーのメンバーで固めるカザフスタン。
プロツアー2人を含むイランの2チームが乗る逃げには日本もメンバーを送りこまなければならない。
今回のメンバー宮澤(サクソバンク)、西谷(愛三)、畑中(シマノ)と僕、の4人も走り方を心得ているので、ほとんど打ち合わせはいらない。いいチームワークですべての逃げにメンバーを送り込んだ。
レース終盤に7人ほどの逃げがパラパラと決まった。
折り返し地点で見るとカザフスタンが乗っていない。
カザフもあせって、アタックを繰り返すが、AG2Rのザルガリを乗せているイランが、執拗にマーク。
日本も西谷が乗っているので、抑えに回る。
前は2人が千切れて、5人。
マレーシアのザムリ、香港ものせている。しかし、前もペースが上がらないらしく差は常に30秒以内。
やがて、アタックを繰り返していたカザフが、観念して引き始めた。
残り2周で12秒まで詰まったときに、僕も崇史も、ほかのメンバーも捕まることを信じて疑わなかった。
そこから、カザフの調子が狂い始める。
大集団のスプリントを嫌ったのか、カザフの選手がアタック。
ほかのカザフの選手は後ろに下がってしまい、集団がペースダウン。
無法地帯になった。
香港の選手が勢いよく飛び出していく。
最終周回に畑中もアタックに反応して飛び出していく。
優勝候補のイランのソフラビ(ロット)もその時に単独で飛び出していたようだ。
前の逃げきりは濃厚、西谷にかけるしかない。
が...、西谷は3位でゴール。
後で聞いたことだが、ワンカンポとソフラビが、それぞれ単独でゴール前で追い付いてきて、そのままソフラビがアタック!
だが、ワンカンポが、ゴール直前でソフラビを交わし、ゴールをかっさらったということだ。
その2人が追いつかなければ、西谷が勝っていた公算が高いだけに、カザフを抑えることに終始して、追撃を逃してしまった自分の甘さを悔いた...。
最後まで勝負は分からない。
2人は残り5キロで飛び出して、前に追い付いた。
ゴール後、ソフラビといろんな話をした。
個人的には彼とはすごく話も会うし、以前、梅丹チームに誘ったときも、二つ返事で行くと言ってくれた彼には、今後もっと活躍してほしいと思う。
そのソフラビが、ワンカンポは逃げに乗っても、付き位置で、全然引かなかったと怒っていた。だが、日本とイランとカザフに争わせて、漁夫の利を得る。
それも一つの戦法だ。
なかなか、きついレースであったがチームワークは良かったと思う。いよいよ、2012シーズンが始まった。
どういう年になるのだろうか?
俺はまた勝てるのだろうか?
アジア選手権で強い選手が勝ったことに間違いはなく、次に自分にその資格がやってくるのを待つ心境だ。
(トレンガヌ・プロアジア 福島晋一)
<リザルト>
■個人ロードレース 男子エリート(179.2km)
1位 WONG Kam Po HKG 4時間10分33秒
2位 SOHRABI Mehdi IRI 4:10'33.
3位 西谷 泰治(愛知・愛三工業レーシング) 4:10'33.
11位 畑中 勇介(東京・シマノレーシング) 4:10'48.
18位 宮澤 崇史(JPCA・チームサクソバンク) 4:11'05.
19位 福島 晋一(JPCA・トレンガヌ プロアジア サイクリングチーム) 4:11'05.
■個人ロードレース U23(128km)
1位 木下 智裕(神奈川・エカーズ) 3時間02分05秒
2位 OTHMAN Muhamad Adiq Husainie MAS 3:02'05.
3位 MOAZEMI GOUDARZI Arvin IRI 3:02'05.
■個人ロードレース ジュニア(115.2km)
1位 西村 大輝(東京・昭和第一学園高校)2時間45分44秒
2位 小橋 勇利(愛媛・松山工業高校) 2:45'44.
3位 LEUNG Chun Wing HKG 2:45'44.
8位 馬渡 伸弥(東京・昭和第一学園高校)2:45'49.
32位 徳田 優(京都・北桑田高校) 2:45'57.
■個人ロード 女子エリート(115.2km)
1位 HSIAO Mei Yu TPE 3時間16分49秒
2位 GU Sungeun KOR 3:16'49.
3位 MANEEPHAN Jutatip THA 3:16'49.
12位 加瀬加奈子(新潟・日本競輪学校) 3:16'49.
28位 萩原麻由子(和歌山・サイクルベースあさひレーシング) 3:16'49.
34位 上野みなみ(青森・鹿屋体育大学) 3:16'55.
35位 西 加南子(千葉・LUMINARIA) 3:16'55.
(写真はトレンガヌ・プロアジア・サイクリングチーム記者発表のもの)