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2025年08月18日
【TOPICS】ヘルメットを着用し始めた高校生に"前向きな変化"が85%以上!
大阪、兵庫、福岡で自転車通学時にヘルメットを着用し始めた高校生4,440人に調査
〜「交通安全への意識が高まった」「慎重な運転になった」など意識と行動に前向きな変化〜
2025年1月より、オージーケーカブトは大阪府、兵庫県、福岡県のヘルメットを希望する生徒に対し、教育委員会や警察を通じて寄贈事業を行い、自転車通学時にヘルメットを着用し始めた高校生に対してアンケート調査を実施しました。その結果4,440人から回答を得て、多くの生徒が「交通安全に対する意識が高まった」、「慎重な運転を心がけるようになった」と回答するなど、ヘルメット着用により意識や行動に前向きな変化がみられることがわかりました。
【おもな調査結果】
1. ヘルメット着用後の安全意識・行動変容について
「交通安全に対する意識が高まった」は85.2% 、「慎重な運転を心がけるようになった」は87.9
ヘルメット着用により、交通安全に対し、意識や行動が前向きに変化したことが明らかになりました。
2. ヘルメット着用に対する課題について
90%が「ヘルメットを着用する上での課題はない」
実際にヘルメットを着用してみた高校生たちは、予想以上にヘルメット着用に課題を感じていないことがわかりました。一方で、「髪型が崩れる」「暑い」「蒸れる」とう声が多数あったほか、「周りが着用していないので抵抗がある・恥ずかしい」という声もありました。
3. ヘルメット着用後の安心感等について
95%が「頭部を守るためにヘルメット着用は有効」、75%が「安心感が増した」
自由回答では「車が横を通り過ぎる時も安心感が増した」「雨天時に側溝でスリップ、頭から転倒したが無事だった」「交通ルールを意識するようになった」などがありました。
4. 自転車にまつわる交通ルールの認知度について
85%が「自転車運転中のながらスマホ禁止など罰則整備について知っている」
2024年11月から自転車運転中の「ながらスマホ」などの罰則が強化されたことについて、85%が「知っている」と回答しました。また2026年4月1日から交通違反反則金を納付する「青切符」が導入予定ということは、61.1%が「知っている」と回答しました。一方で、「自転車安全利用五則*」については、81.3%が「知らない」と回答しました。自転車を安全に利用するためのルールの認知度の低さに課題があることが明らかになりました。
その他 <アンケートトピックス>
「自転車を運転していて危ないと思ったことがある」のは65%以上!
その他のアンケートでは、「自転車を運転していて危ないと思ったことはありますか?」に対して65.1%が自転車運転中に危ない思いをしたと回答したものの、「通学時以外もヘルメットは着用している」と回答した人は38.4%にとどまりました。
【まとめ】
高校生の自転車事故における頭部を守るために
自転車乗用中に亡くなった人の53.1%(※1)が頭部に致命傷を負っており、主に頭部を負傷した死者・重傷者の中で、ヘルメットを着用していなかった人の割合は、着用していた人の約1.7倍も高くなっています(※2)。(※1,2:警察庁発表、令和2年から令和6年までの5年間のデータをもとに算出)
2025年2月に警察庁より発表された「各種交通人身事故発生状況」では、高校生の交通事故の82.3%を「自転車乗用中」が占めており、多発時間を見てみると午前6~10時と午後4~8時で、通学時間帯と重なります。
並進、二人乗り、信号無視、一時停止違反、ながらスマホやヘッドフォン着用など、さまざまな苦情が学校や各自治体に寄せられている現状を受け、高校生の安全運転意識の向上と、事故によるケガから守りたい、社会課題を解決したいという思いから、今回ヘルメットの寄贈とともに、ヘルメットがもたらす効果についてアンケート調査を実施しました。
その結果、85%以上の人に交通安全への意識の高まりや安全運転への前向きな行動変容がみてとれました。またヘルメットを着用してみて、95%の人が頭部を守るために有効だと感じ、さらに90%の人が「ヘルメットを着用する上での課題はない」と回答しました。一方で、「着用したくても周りが着用していないから恥ずかしい」という声もありました。社会を含む全体で着用していく雰囲気を醸成していくことが重要です。
ジテシラProjectとしてもオージーケーカブトとともに、まずはヘルメット着用により高校生の頭を守ることで、社会全体の意識がヘルメットの着用に前向きになることを願って引き続き啓発活動を行っていきたいと思います。
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